フォトウェディングの構図に一工夫!世界に1枚しかない写真の撮り方
もくじ
フォトウェディングは構図次第で世界観が変わる!
写真の世界観というのは、スタジオセットや撮影アイテム、衣装やヘアメイクだけではなく、写真の構図によっても大きく変わってきます。人物にフォーカスした構図なのか、景色が多く写り込んだ写真なのか、躍動感や奥行き感のバランスなどによっても、迫力ある壮大なワンショットになるのか、ドラマチックで感動的なワンショットになるのか、さまざまな表情を持つ写真に仕上がると思います。
構図を考える際は、どんな写真を撮りたいのか、どんな雰囲気にしたいのか、ネットの画像や雑誌の写真を見て希望を出し合うのがいいですね。どうしても見つからないようであれば、簡単に絵に描いてみるのもいいかも知れません。
もちろん、プロのカメラマンさんが熟練の撮影テクニックや技法を用いてステキな写真をたくさん生み出してくれますが、「こんな構図で撮りたい」と伝えることで、撮れる写真はどんどんふたりだけの1枚になっていくでしょう。カメラマンさんと一緒に世界に1枚の写真を作ることを楽しんでください。
フォトウェディングにおすすめの構図①頭から足先まで全身が写真におさまる構図
せっかくこだわりの衣装に身を包んでいるわけですから、全身が映った写真は絶対に撮っておいた方が良いですよね。当たり前といえば当たり前ですが、正面だけでなく後ろからの姿もあると衣装の柄も残せます。ここでは、頭から足先まで全身が写真におさまるおすすめの構図についてご紹介いたします。
景色を活かした引きの構図
https://famarry.com/articles/22
特にロケーション撮影では、広大な自然や雰囲気のある建物などをカメラにおさめたいと思う人もたくさんいると思います。そんなときには、景色の壮大さをすべてワンショットにおさめることができるうんと引きのアングルがおすすめです。広い海や青い空、桜や紅葉などをバックに、ぜひチャレンジして欲しい素敵な構図です。
チャペルの雰囲気を活かした引きの構図
https://www.photorait.net/studio/200256/photo/204186
チャペル風のスタジオセットや教会で撮影するカップルには、その雰囲気をそのまま写真におさめられるような引き撮影がおすすめ。向かい合って手を取り合っているポーズや、おでこをくっつけるポーズもなどを取り入れれば、永遠の愛を誓い合うシーンを再現した、厳かな雰囲気の写真に仕上がります。
プロポーズシーンを再現
https://www.i-blm.com/waso/wasopause/
彼が跪いて「結婚してください!」とプロポーズをするシーンを再現するなら、身体の動きが伝わるよう、全身を抜いた引きの構図がおすすめです。背景にもこだわって、まるで物語の中にいるような、ロマンチックな世界をつくり上げてくださいね。
シルエットフォト
https://bestbridal-resort.jp/brides_dictionary/315/
美しいサンセットや地平線をバックにシルエットフォトを残すなら、景色にフォーカスした引きのアングルがおすすめです。ウェディングドレスやロングベールなど、広がりのあるシルエットを強調すれば、フォトウェディングらしいロマンチックな雰囲気を演出できるはずです。
ジャンプフォト
http://bacopa.jp
ジャンプした瞬間をおさめるジャンプフォトも、全身の動きが伝わりやすい引きの構図がおすすめ。ふたりで一緒にリズムを合わせてジャンプをするのもいいですし、ひとりが「かめはめ波」と同じようなポーズ、もうひとりが「やられ役」として吹っ飛んでいるポーズをとるのも遊び心があって楽しいですよね。
撮影小物にピントを合わせた構図
https://weddingphoto.onestyle.co.jp/howto/column21
引きアングルの構図で撮るなら、ふたりの姿をあえてぼかしたり、ピントを手前の撮影小物にもってくるのもおすすめです。合わせる小物やポーズによって、ドラマチックな写真にもクスッと笑える写真にも仕上がります。
フォトウェディングにおすすめの構図②胸あたりから頭の先までが写真におさまる構図
胸あたりから頭の先までが写真におさまる構図は「バストショット」と呼ばれ、フォトウェディングにおいては、ふたりの幸せそうな表情や、上半身の動きを強調したい場合によく使われます。ここでは、フォトウェディングのバストショットでおすすめの構図についてご紹介いたします。
セレモニーシーンを再現
https://www.petitwedding.com/plan_couple/
ベールアップや誓いのキス、ケーキカットやキャンドルサービスといった、結婚式の演出やセレモニーシーンを取り入れたワンショットなら、上半身の動きを強調させたバストショットがおすすめです。特に、式を挙げないカップルにとっては、思い出に残る撮影になりますね。
新郎新婦どちらかにピントを合わせた構図
https://the-sky-wedding.com/photo-wedding/
新郎新婦どちらか一方の気持ちを描写しているようなストーリー性の高い写真を撮りたい場合、その人の表情や動作に意味を持たせるようにフォーカスした構図がおすすめ。彼に「何を隠してるの?」と期待に胸を膨らませるような彼女の表情や、「こっそり驚かせに行くよ!」といたずらな彼女の表情に、見る人が引き込まれるような世界観の写真に仕上がります。
プリンセスをエスコート
https://www.nakoudonet.com/author/ks-129/
彼にそっと手を引かれ、恥ずかしくも嬉しそうな彼女の表情をおさめたいなら、バストショットがおすすめです。他にも、顔が近付いて思わず照れてしまうその表情や、見つめられてはにかんだ笑顔など、フォトウェディングならではの新鮮な表情をしっかりと残しておきたいですよね。
寝転がりフォト
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ふたりが横になって上から撮影するようなアングルも、表情が伝わりやすいバストショットがおすすめ。並んで寝転んで顔を見合わせるポーズもいいですし、逆さまに寝転んで手を繋ぐというポーズもロマンチックですね。寝転がりフォトは、引きのアングルでも、ふたりの周りを撮影小物や花びらなどで装飾すれば、写真が寂しくならず、華やかな仕上がりになるのでおすすめです。
振り返りフォト
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並んで歩くふたりのどちらかが振り返るようなポーズも、上半身の動きや振り返った表情にフォーカスしたバストショットがおすすめです。色打掛などの衣装は後ろ姿も華やかですし、背中にガーランドなどのアイテムを合わせて色味を加えるのもいいでしょう。
あえて斜めに撮る構図
https://www.photorait.net/studio/200681/blog/15778
元気なふたりの大きな動きを表現したいなら、引きのアングルよりもバストショットで、あえて斜めに撮るような構図もいいでしょう。クラッカーを鳴らしたり、全身を使った動きのあるポーズと合わせることで、より躍動感あふれる写真に仕上がりますね。
遠近法を活かしたおもしろい構図
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彼が彼女の手のひらの上に載ってしまう、遠近法を活かしたおもしろい構図もおすすめです。彼に息を吹きかけて飛ばしてしまうようなポーズや、つついたりつまみ上げたりしているようなポーズなど、何パターンも考えられるのが楽しいですね。
フォトウェディングにおすすめの構図③手先や足元をクローズアップした構図
目元、口元、手、足などが画面一杯に入る構図は「アップショット」と呼ばれ、フォトウェディングにおいては、ふたりの目の表情や視線に意味を持たせたい、繋いだ手、並んで立つ足元などを見せたい時などに使われます。ここでは、フォトウェディングのアップショットでおすすめの構図についてご紹介いたします。
指切りげんまん
https://www.bridal-esthe.com/hanayome-note/13198
手元ショットの定番とも言える指切りげんまんフォトは、小指をぎゅっと固く結ぶポーズでも、さりげなく小指を繋ぐようなポーズでも、とても可愛らしくロマンチックに仕上がります。結婚指輪をはめている左手の小指同士を結ぶのもいいですね。
運命の赤い糸
https://item.fril.jp/9c544a6963fd87c822fcc80791d62a55
手元写真の中でも特にロマンチックに仕上がるのが、赤い毛糸をお互いの小指に結び、「運命の赤い糸」を再現したこちらのショット。カラー紐にステン針金を通せば、思い通りの形に赤い糸を固定させることもできるので、ハートマークや「LOVE」などの文字の形に曲げたオリジナルの「赤い糸」をDIYするカップルもたくさん見かけますね。
思わずキュンとする背伸びフォト
フォトウェディングの足元ショットと言えば、定番なのがこの「背伸びフォト」。キスをしているのかな?と思わせる花嫁の背伸びした足元に、可愛らしさがあふれていて、思わずキュンとしてしまうワンショットですね。洋装の場合、お揃いのスニーカーを用意してみるのもオシャレです。
憧れのシンデレラショット
https://twitter.com/anelli_k/status/1221729975037919232?lang=ar
王子様にガラスの靴を履かせてもらうシンデレラを再現するなら、あえて足元×手元にクローズアップした構図もおすすめ。表情が写っていないからこそ、彼の優しいまなざしや、彼女の恥ずかしくも嬉しそうな笑顔が想像できる、世界観のある写真に仕上がります。
ハートを作って
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ふたりの手をくっつけてハートをつくるポーズなら、あえて手元にクローズアップした構図もおすすめです。互いの手首を交差させ、ぴったりと寄り添うようにハートを作るポーズもロマンチックですし、少し引いてはにかむ彼女の口元を一緒におさめるのもかわいいですね。
小物にクローズアップ
https://www.photorait.net/studio/200498/experience/16758
撮影小物にちょっとしたメッセージを込めるなら、クローズアップの構図がおすすめです。マリッジリングを使って「LOVE」の文字を作るのも可愛いですし、色付いたもみじや桜の花びらなどと合わせても季節が感じられる素敵な1枚に仕上がりそうです。
あわせてご覧ください フォトウェディングでおすすめのポーズやインスタ映えのカップル写真をご紹介!
フォトウェディングの構図は「何を伝えたいのか?」を考える
見る人を感動させるようなステキなフォトウェディングには、やっぱりその写真から伝わってくるふたりの気持ちだったり、ここでふたりはどんな時間を過ごしたのか、一緒に笑って、一緒に緊張して、一緒にはにかんだ、その大切な時間のすべてだったり、見るの心に訴えかけるようなものがあると思います。これは、被写体であるふたりがただそこにいるのではなく、幸せな気持ちだったり、壮大な景色だったり、何かを表現したいという想いがあるからこそ伝わってくるものなのではないでしょうか。
「何を狙って撮影するのか」「何を伝えたいのか」によって、フォトウェディングの構図は変わってきます。広大な大自然の感動を伝えたいなら引きの構図になりますし、ふたりの表情から気持ちを伝えたいなら人物にフォーカスした構図になるでしょう。
もちろんカメラマンはプロなので、そういった狙いや意図だったり、コンセプトを持って撮影に臨んでくれますから、たくさん撮られた写真の中に、偶然そういったエモーショナルな写真が見付かることもあるかも知れません。しかし、やっぱりふたりがきちんと伝えたい何かを明確にし、またそれを撮影スタッフとシェアすることで、はじめて「伝わるフォトウェディング」「感動的なフォトウェディング」は生まれるのだと思います。
フォトウェディングの構図について考えるのであれば、まずはその写真にどんな想いを込めたいのか、見る人にどんな気持ちを伝えたいのかが明確になるといいですね。