結婚式をしないカップルの結婚報告は?SNSの入籍報告例文やナシ婚の報告マナー
もくじ
入籍報告はSNSだけじゃダメ?大人の結婚報告マナー
挙式費用は平均で400万円前後とも言われる今日、経済的な理由から結婚式や披露宴を挙げないカップルはたくさんいます。また、決めなければならないことやするべきことがたくさんある結婚式は、忙しいカップルにとっては時間的な負担も大きいでしょう。
しかし、結婚式を挙げないからと言って、結婚報告をしなくていいというわけにはいきません。夫婦になることを宣言し、結婚相手を紹介する結婚報告は、独立した新しい家庭をふたりで築いていくための第一歩として、また大人のマナーとして必ずしなければならないことのひとつ。とは言え、どんな手段でどういった内容の報告をすればよいのか、よく分からないという人も多いのではないでしょうか。
そっと入籍を済ませ、あとはfacebookやtwitter、InstagramなどSNSでシェアしてお知らせ、という人も増えていますが、実はこれはマナー違反。SNSで繋がる友人・知人の範囲内だけでなんとなく伝えたような気になっていると、SNSをやっていない友人が人伝に聞くことになり、友達同士トラブルに発展する可能性もないわけではありません。また、遠い親戚や親族にまで伝わらず、冠婚葬祭などで会うときに突然夫婦で連れ立って行ってしまえば「失礼だ」と感じる年配者などもいるかも知れませんよね。
結婚の報告は、身近な友人だけでなく、それぞれの親戚や親族はもちろん、お世話になった方や会社の上司、同僚など、関係性のある人たちへ、遅くとも3ヶ月以内には行うようにしましょう。
トラブルを避けるための結婚報告手段
では、結婚式を挙げないカップルが周囲に結婚の報告をする場合、どのような方法を選べばよいのでしょうか。ここでは、関係性や距離感などによって、トラブルを避けるための結婚報告手段についてそれぞれご紹介いたします。
結婚報告手段①直接会って伝える
毎日顔を合わせる職場の人や、頻繁に会う予定がある近しい友人などには、直接会って伝えるようにしましょう。会社では、入籍に伴う公的手続きや、扶養家族手当や住宅手当といった福利厚生の手続きが必要になる場合もあるため、入籍前に報告をしておくのが好ましいかも知れません。また、友人や同僚への報告は、上司へ報告を済ませてから行うのが一般的です。
結婚報告手段②電話で伝える
親戚や遠い親族への報告は、主に両親から伝えてもらうパターンがほとんどかも知れません。とは言え、これから家庭を築こうとする一人前の人間として、やはり自分から電話で直接結婚報告の連絡をするようにしましょう。会える距離に住んでいるならば、食事に誘って報告するのもいいかも知れませんね。
結婚報告手段②はがきで伝える
学生時代の友人や恩師、その他付き合いのある方については、なるべくメールやラインなどではなく、はがきを贈るようにしましょう。と言うのも、結婚報告は入籍の事実だけでなく、新しい苗字や住所をお知らせするという目的もありますので、たとえ普段はメールでやり取りをしているとしても、やはり書面での報告が親切ですね。最近は年賀状や「暑中見舞い」など季節の挨拶と兼ねて送る人も増えていますが、喪中のハガキで結婚報告を兼ねるのはタブー。年末に喪中はがきを、松の内が明けてから寒中見舞いを兼ねた結婚報告はがきを、分けて送るようにしましょう。
SNS、すなわちfacebook、twitter、Instagramなどを結婚報告のツールとして使うのは基本的にNGだと考えたほうがいいですが、住所を知らない遠い知り合いにまとめて知らせることができるという意味では便利だとも言えます。その場合、はがきを出した人たちにお知らせが届いた後のタイミングで、SNSで結婚報告をするのもいいかも知れませんね。
職場への結婚報告のタイミングや順番は?
職場の上司や同僚たちへは直接報告をするのがマナーだとお伝えしましたが、その報告の仕方にも、社会人として守るべきルールがあります。
特に注意しなければならないのが、報告の「順番」。つい仲の良い同僚や友人に先に打ち明けてしまいがちですが、自分が報告をする前に風のうわさでうっかり上司の耳に入ってしまった場合、これは失礼に当たります。まずは「直属の上司」、次に上司の指示によって上長、職場への一斉報告となるのが一般的ですが、会社の規模や職場によっては上司が報告してまわる場合もあります。同僚や友人への報告は、これらが一通り済んだ後でするように心がけましょう。
また、上司への報告においては、結婚後の就業の意思や、妊娠・出産への希望などについてもあわせて伝えられるように準備しておきましょう。結婚を報告するにあたって、職場の上司がもっとも知りたいのは、やはり「結婚後も働く意思があるかどうか」ということ。女性の場合は将来的に出産を希望しているかどうかについてもあわせて確認したいはずです。とは言え、会社の規則や雇用形態によっても対応は異なりますので、社員規則や契約状況などをしっかり調べたうえで判断するようにしてくださいね。
報告のタイミングとしては、やはり入籍前に伝えておけるのがベター。福利厚生や公的手続きはもちろん、場合によっては異動や転勤が必要になることもありますし、妊娠や出産に伴う休職や退職が必要になる場合には、少なくとも3ヶ月前から4ヶ月前までには結婚報告を行ない、処理を行う担当者にその旨伝わっていることが望ましいでしょう。
職場への結婚報告まとめ
- 順番
-
- 直属の上司
- 上長及び職場への一斉報告
- 同僚や友人
- 内容
- 結婚後の就業の意思や、女性の場合には妊娠・出産への希望などについてもあわせて報告。
- タイミング
- なるべく入籍前に報告。妊娠や出産に伴う休職や退職が必要になる場合には、少なくとも3ヶ月前から4ヶ月前に報告。
結婚報告はがきにはどんなことを書けばいい?
結婚報告のはがきの文面については、ごく親しい友人宛であっても、かしこまった文章にするのが一般的です。一体どんな文章にすればいいのか、どんな内容を盛り込めばいいのか、分からず悩んでしまう方は多いかと思います。季節の挨拶や年賀状など、ケース別に結婚報告の例文をまとめましたので、ぜひご参考になさってみてくださいね。
結婚報告はがきの例文①年賀状と兼ねる場合
年賀状で結婚報告をする場合には、新年のご挨拶、前の年にお世話になったお礼などを添えた文章が一般的。松の内が明ける1月7日までに届くよう早めに準備をしておきましょう。
明けましておめでとうございます。
昨年○月○日に入籍し、初めてのお正月を迎えることができました。
またまた未熟なふたりですが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
今年も皆様にとって幸多き年でありますよう、お祈り申し上げます。
新春のお喜びを申し上げます。
私たちは昨年○月○日に入籍いたしました。
引っ越しも落ち着き、心新たに新生活をスタートしています。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
本年も変わらぬご指導のほど、よろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます。
私たちは昨年○月○日に入籍し、ふたりで新年を迎えることができました。
このたび下記住所へ転居いたしましたので、お知らせ申し上げます。
まだまだ未熟なふたりですが、今後も変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
結婚報告はがきの例文②寒中見舞いと兼ねる場合
寒中見舞いは、寒さが厳しくなった時期にご縁のある大切な方々に出す季節の挨拶状なので、結婚報告だけでなくお互いの近況を報告し合うような一文を添えるようにしましょう。年賀状を出すことができなかった場合にも寒中見舞いを送ることがありますが、結婚報告を兼ねる場合には、「喪中のため報告が遅れました」など、不幸を連想させることは書かないように注意しましょう。また、1月7日から2月4日頃までが「寒中見舞い」、2月5日から3月6日頃までは「余寒見舞い」となります。
寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
このたび、私たちは○月○日に入籍いたしました。
まだまだ未熟なふたりですが、今後もご指導ご鞭撻のほど
よろしくお願い申し上げます。
寒中お見舞いお伺い申し上げます。
向寒の折、皆様にはお変わりございませんか。
このたび○月○日に入籍し、下記住所にて新生活を始めました。
お近くにお越しの際は ぜひお立ち寄りください。
今年の冬はいつになく厳しい寒さが続いております。
どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます。
余寒お見舞い申し上げます。
このたび○月○日に入籍し、新しい人生の第一歩を踏み出しました。
これからはふたりで助け合い、
笑顔の絶えない明るい家庭を築きたいと思います。
今年も皆様にとって幸多き年でありますよう、お祈り申し上げます。
結婚報告はがきの例文③暑中見舞いと兼ねる場合
暑中見舞いは夏の暑い時期に相手の体を気遣う挨拶状なので、結婚報告だけではなく季節の挨拶や相手の健康を気遣うメッセージを添えましょう。また、7月7日から8月7日頃までが「暑中見舞い」、8月8日から8月末頃までは「残暑見舞い」となります。
夏の暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
私たちは○月○日に入籍し、夫婦となりました。
これからの長い人生をふたりで手を取り合い成長していきたいと思います。
まだまだ未熟なふたりですが、今後もご指導ご鞭撻のほど
よろしくお願い申し上げます。
暑中お見舞い申し上げます。
日ましに暑さが厳しくなってきましたが、お変わりございませんか。
このたび○月○日に入籍し、下記住所にて新生活を始めました。
お近くにお越しの際は ぜひお立ち寄りください。
この暑さも当分続きますが、どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます。
残暑お見舞い申し上げます。
私たちは○月○日に入籍をいたしました。
ふたりの新生活がスタートし、楽しく充実した日々を過ごしています。
朝夕には秋風が感じられるようになって参りましたが、
くれぐれもご自愛くださいませ。
あわせてご覧ください 結婚式しないけどご祝儀・プレゼントをいただいた!お返しマナーや最適な品物は?